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勢力薫・特任助教の論文が「Neuron」に掲載されました。おめでとうございます。
Academic Achievements and Awards
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2017.7.6 |
当プログラムの第1期生でもあり、今年度よりプログラムの特任助教になられた勢力薫先生を含む研究グループが、脳の細胞や神経線維レベルの微細構造を識別できる分解能で、マウスや非ヒト霊長類の脳全体を高速に観察できるイメージング装置(FAST, block-face serial microscopy tomographyと命名)を開発することに成功し、神経科学分野において権威ある米国科学誌「Neuron」に6月21日(水)(米国東部時間12時、日本時間、翌6月22日(木)午前1時)に掲載されました。
本研究成果のポイントは以下の通りとなります。
・脳は機能が異なる多数の細胞で構成されるため、そのしくみの解明には、脳全体の精密な観察が不可欠。
・脳全体を間引くことなく、神経細胞の線維も観察できる解像度で、従来に比べ数十倍速く撮影する技術を開発。
・ストレス時の神経活動の変化や毒による神経変性を全脳レベルで観察でき、脳の病気の解明などに期待。
・コモンマーモセットの全脳、ヒト死後脳(一部)の高精細イメージングにも成功、精神・神経疾患の創薬への橋渡し研究に期待。
詳細は、大阪大学の研究情報公開サイトResOUに掲載されております。
http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2017/20170622_1