TOP > NEWS & TOPICS > Meet the Leaders 8(Ms.Takuko Sawada)

NEWS & TOPICS

Meet the Leaders Event Announcements Post-event Reports Academic Achievements and Awards Admission/ Stipend Related Newsletters / Miscellaneous

Meet the Leaders 8(Ms.Takuko Sawada)

 Meet the Leaders
2015.10.14  

 10月7日に、第8回Meet the Leadersが開催されました。

今回は、塩野義製薬株式会社より、取締役専務執行役員・経営戦略本部長としてご活躍中の澤田拓子氏をお招きし、「なぜダイバーシティが必要か?」というタイトルでご講演をいただきました。

 本講演は、ダイバーシティとは何かという点から始まりました。ダイバーシティとは日本語で多様性を意味しており、外見や性別、年齢(見える違い)と経験、文化、学歴等(見えない違い)などを意味します。一方で日経連による定義ではこれらの多様性を指すのみならず、異なる属性や発想、価値を認め、活用することと定義されています。本講演では特に、塩野義製薬株式会社初の女性重役である澤田氏の経験に基づき、女性の活躍に焦点を当てたお話を伺いました。  

1985年に男女雇用機会均等法が施行されて以来、日本では女性の社会進出が増加しています。現在では、女性の社会進出の支援状況は主要128か国中29位と比較的高い水準にあります。しかし、実際の社会進出している女性は半数以下であり、特に管理職への登用は非常に少ないことが知られています。ブーズアンドカンパニー社の試算では、女性の就労を男性と同じ水準まで増やすことで、GDPが最低でも9%増加すると推定されていることから、女性の就業状況を改善することは先進国の中で日本が存在感を示すためにも重要であることが分かります。  
今回の講演では一貫してダイバーシティの重要性についてお話を伺いました。その中において優れたリーダーとは、メンバーの多様性や違いを増幅し、違いを認め、多様な意見を出し合う環境を作り、さらに相違や不一致を含む意見を組み合わせ、統合する人物であると学ぶことが出来ました。  

質疑応答では、参加者全員、最後まで興味が尽きることなく活発に議論がなされ、澤田氏から多くのことを吸収できたのではないかと思います。特に、理工学系職への女性登用のための初等教育の重要性や、企業経営の方向性など、将来的に博士号取得を目指す学生として参画する可能性のある分野について意見交換を行うことが出来たのは非常に有意義であったと思います。  
最後になりましたが、ご講演いただいた澤田さんと、講演の企画にご協力いただいた塩野義製薬株式会社の坂田さん、平野さんにお礼を申し上げ、第8回Meet the Leadersの報告とさせていただきます。

運営担当: 明珎 裕之(IPBS 2期生)
       稲井 瑞穂(IPBS 3期生)
       矢白木 翔平(IPBS 3期生)
       奥田 匠(IPBS 4期生)
       松浦 友紀(IPBS 4期生)

PA071623.JPG

PA071625.JPG