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【海外インターンシップ/スウェーデン・カロリンスカ研究所】中間報告

 Post-event Reports
2014.9.19  

 

2014年8月18日から10月8日の2か月間、2期生の今泉友希さんが、スウェーデン・カロリンスカ研究所で海外インターンシップを行っております。

今泉さんからの報告です。
 

2014年8月18日/No.1
日本を17日の午前に出発し先ほどストックホルムの滞在先に到着いたしました。
こちらは気温19度ほどで日本の蒸し暑さとは違いちょっと肌寒く感じます。
明日からカロリンスカ研究所のDr.Caoのラボで海外インターンシップを開始します。
今週末にまたご報告させていただきます。
海外研修のため先生方並びに事務の高橋さん、岩本さん、守山さんのご尽力に感謝いたします。
この貴重な機会を十分に活用し実りある研修にしたいと思います。
よろしくお願いいたします。

2014年8月23日/No.2

インターンシップ1週目が終わりました。
カロリンスカのソルナキャンパスは緑にあふれていて芝生にキノコが生えていたり
野うさぎが跳んでいたりと、とても自然に囲まれたいいところです。
ラボの学生も快く迎えてくれ、親切にしていただいてます。
Prof. Caoも気さくな方で一緒にお昼を食べながらココナッツの実をみんなに切り分けて昔にココナッツの木に登ってココナッツを取って食べた話などをしてくれました。
実験の方は学生について研究室や動物舎の使い方を教えてもらったりしました。
今週はIDカード作成のための事務手続きや、寮での生活のための身の回りの準備に追われましたが、来週からはSupervisorの保坂先生に教わりながらがん細胞の組織染色のプロジェクトを進めていこうと思います
以上今週の報告とさせていただきます。

 

2014年8月30日/No.3

今週は月曜日から3日間のスウェーデン語集中講座を受けました。
スウェーデンではスウェーデン語と英語が話されているのですがスウェーデン人同士ではスウェーデン語で話してます。
たまに表記もスウェーデン語でしか書かれていない時があるのでちょっと困るときもありますが、わからない時は人に聞くと親切に教えてくれます。
スウェーデン語の授業はできるだけ英語を使わずに先生がジェスチャーや物を使って説明したり、何回も文章を繰り返し言って、質問と答えのセットで説明してくれたりしました。
そしてすぐに周り人と練習して実際に話して覚えていく、会話を重視したとてもinteractiveな授業でした。
授業は他の国からの留学生(特にヨーロッパ圏から)と一緒に学んだのですが、驚いたことに多言語を話せるヨーロッパの人にとってもスウェーデン語は全然違う言語で難しいそうです。
3日間だけでしたが授業で学んだ単語や文章を町で見かけると少しスウェーデンになじめた感じがしてうれしいです。
スーパで買い物すると最後に合計金額をスウェーデン語で言ってくれるのですが、帰るときにはその金額を聞き取れるようになれればいいなと思います。
授業の後はラボに行きがん細胞の培養法やマウスへの細胞の植え付けそしてConfocal顕微鏡の使い方を学びました。
来週から実際に細胞を分けてもらい培養を始めます。
Trevlig helg
Have a nice weekend

 

2014年9月6日/No.43.JPG

今週、主に学んだことはconfocalで撮った画像の解析法です。来週は
In VitroとInVivoでのがん細胞の増殖曲線を作成します。
早くもカロリンスカに来て三週間が経ちました。
週末にはストックホルム観光をして、市内にたくさんある緑に囲まれた公園の芝生の上でランチしたりとSwedenを楽しんでいたのですが、今週はまた違ったSwedenでのいい事を体験できました。
Cao教授は忙しい仕事の合間に息抜きとしてキャンパスを散歩するらしく昨日、教授に散歩のお誘いを受け、もう一人の日本からの留学生とキャンパスを歩きました。
袋とナイフを持って出かけるので何をするのかと思ったら、カロリンスカのキャンパスでキノコ狩りをするそうです。
教授がよく行く場所に案内してもらい、食べれるキノコを見分けてもらって、たくさんのキノコを摘み取ることができました。そこにはリンゴの木もあり教授がリンゴの木の枝をしならしてリンゴを落としてくれ、リンゴも収穫できました。森に行ったら違う種類のキノコもたくさんとれるそうです。
調べてみるとSwedenには法律でも認められている自然享受権 right of publicaccess to the wilderness という権利があり、私有地でもその土地に損害を与えず、自然を壊さなければ、誰でも自由に入って自然を楽しめるようです。 
森で自由にキャンプもできるそうです。
秋のSwedenライフをカロリンスカのキャンパスで満喫できました。 
収穫したキノコは炒めて、リンゴはアップルパイにして美味しくいただきました。
来週の月曜日は宮坂先生がカロリンスカにも来てくださり、セミナーをしてくださる予定です。

 

2014年9月13日/No.5
今週の月曜日は宮坂先生がこちらに様子を見に来てくれ、セミナーをしてくれました。
そのあとは宮坂先生とProf.Caoとラボのメンバーとの食事会で会話も弾み楽しい時間を過ごせました。
カロリンスカでの研修の緊張もほぐれホッとできました。
次の日は前日の8日が十五夜(中秋節)でもあり、そしてProf.Caoは中国出身なので、お月見をラボのメンバーとしました。
お月見と言っても日本のとは違い中国では中秋節に家族で集まり月を観賞しながら月餅を食べるのが慣習だそうです。英語ではmoon cake festivalと言われます。
それぞれが一品ずつ持ちよりポトラック形式で様々な料理が並び豪華なディナーでした。
もちろん月餅も食べました。しかし想像していた小豆が詰まった月餅ではなく、月餅の中身は塩漬けした卵黄とハスの実の餡で包まれたものでした。
日本のお雑煮のように中国でも月餅の中の餡は地域ごとに特色があり違うそうです。
初めて食べましたが甘さ控えめの塩っけのある月餅でした。おいしかったです。
でも残念ながらラボのメンバーとの楽しいひと時はあっという間で、夜も更けて中秋の名月は見そびれてしまいました。今週の実験はIn vitroでのがん細胞の増殖曲線の作成とパラフィンの組織の染色を行いました。来週はconfocal使っての解析です。

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