TOP > NEWS & TOPICS > 株式会社カネカ 企業座談会の報告

NEWS & TOPICS

Meet the Leaders Event Announcements Post-event Reports Academic Achievements and Awards Admission/ Stipend Related Newsletters / Miscellaneous

株式会社カネカ 企業座談会の報告

 Post-event Reports
2016.8.9  

2016年8月2日(火)、株式会社カネカの福井祥文先生(大阪本社R&D企画部・企画グループ兼大阪大学カネカ基盤技術協働研究所長)、北野光昭先生(バイオテクノロジー開発研究所、研究テーマ企画室長)、友野潤先生(メディカルデバイス開発研究所、幹部研究員)、中谷勝先生(再生細胞医療プロジェクト、幹部研究員)、西出拓司先生(医療器事業部、技術統括部、医療器研究グループリーダー)をお招きし、企業座談会を行いました。座談会では、株式会社カネカのライフサイエンス関連の研究・事業についてご指導いただきました。

バイオテクノロジーにおいては、世界初のペット用貧血治療薬の開発などに挑戦され、自前主義の技術開発のみではなく、株式会社カネカの技術を用いた他社との共同研究や、開発品を他社を通じて販売する方法、そして、食料生産を支援する「新・高機能性肥料:カネカペプチド」(https://www.kaneka-gssg.com/)の取組みを学びました。

再生細胞医療分野の研究は、JSTプロジェクトの採択を受けて、アカデミアと連携して細胞製剤を開発する例や、患者様の脂肪組織から得られる脂肪幹細胞を用いて乳がん治療後の乳房再建に取り組む「セルポートクリニック横浜」を紹介いただきました。

メディカルデバイス開発においては、健康をキーワードに、主に検査診断の重要性に触れ、例えば食中毒菌検査機器であるMyAbscopeの開発(http://www.kaneka.co.jp/service/information/160802)は、高感度の初期判定を可能とし、医療や被災地などの現場にてリアルタイムで結果を出すことを可能にし、社会のニーズに答えるR&Dのあり方を具体的に考えました。

そして、医療器事業においては、栄養剤などの新領域事業にも取り組んでおられ、R&Dグループは、化学や高分子分野の出身者は多いものの、その他多岐にわたる専門分野出身のメンバーから成ること知り、本座談会を通じ、ライフサイエンスにおいて異分野融合で最先端研究を目指すIPBS学生にとっては、ライフサイエンス分野での世の中への貢献方法の選択肢を視野広く学ぶことができた貴重な機会となりました。

P8020344.JPGP8020348.JPG