生体統御ネットワーク医学教育プログラム 大阪大学国際共創大学院学位プログラム推進機構 博士課程教育リーディングプログラム

2016年11月9日（水）、ロート製薬株式会社の佐藤智紀さん（人事総務部）および高井良宏さん（研究開発本部　生体制御研究グループ）をお招きし、企業座談会を行いました。

ロート製薬株式会社（本社大阪）は、目薬や胃腸薬などのOTC医薬品で知られていますが、機能性食品やスキンケアを主とした化粧品の販売や、『医食同源』に基づき食ビジネスも展開しています。近年、再生医療にも参入し、肌関連の遺伝子やiPS細胞の研究を行うなど、統合ヘルス&ビューティーケア企業へと進化しています。スキンケア分野が売上の7割近くを占めており、当企業の製品は海外にも展開され事業の拡大を続けています。

座談会では、当企業の概要に続き、研究開発の一例として製剤開発のお話をいただきました。例えば、有効成分は同じだが処方は違う、といったような「処方」という製品の心臓部分の設計のお話をもとに当企業での研究開発業務について理解を深め、心構えを学びました。また、研究を商品にするためには部署間の連携が大事であることをアカデミアとの大きな違いの一つとして学びました。

この座談会は、本学産学連携本部CLICとの共同で開催され、他のリーディング・プログラム学生も参加しました。
当企業にて研究インターンシップを経験したリーディング学生からの経験談もあり、その中で、期限までに研究を終わらすために、アカデミアでは自身で取り組むところ、企業ではチームワークが大事で他のメンバーに協力をしていただいたといった点を産学の研究環境の違いの一つとして語っていました。